特別記事
妊産婦のニードと産科管理を考える—東海大学病院看護部の構想を前田マスヨ先生に聞く
藤田 八千代
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.434-443
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204741
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■看護は蝉脱の時期
藤田 前田先生が以前,小倉記念病院で総婦長になられて,看護をいかに活かすべきかという方向で体制作りをなさいましたね。看護学雑誌に掲載された「活かされた看護」を拝見して,すごく苦労の多かったことを,しかしよくぞここまでひき上げられたということに感じいりました。なぜかといってあの頃は,敗戦後の病院の荒れ方というのをまざまざと見せつけられており,その荒れざまはどこでも共通と思いますが,しかしそれが目に浮かぶようにその当時のことが想像できたんです。
そのような中から現代に及ぶまで,教育も変わってきたし,看護の体制も変わってきたし,そして管理についても全部変えられた過程が,これに書かれてましたね。こういう記事を通して,少なからず前田先生のお考えなり,歩まれた足跡などを少々勉強させていただきながらここに臨んだんですけれども。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.