研究
妊娠中毒症の分娩経過—特に高血圧について
南野 智恵子
1
,
花井 マルエ
1
,
鳥越 一子
1
1大阪厚生年金病院産科病棟
pp.38-40
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202245
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1.はじめに
当院の分娩時において浮腫,尿蛋白,高血圧などのいわゆる妊娠中毒症の患者が少なくなく,分娩および産褥時の母子の看護に勤務者一同非常な注意と緊張を要求されます.
妊娠中毒症の多くは妊娠後半期に発来し,軽度のものは安静や食餌の指導をし,利尿降圧剤の投与などによりその改善に軽快を期待しますが,重症や子癇前症ともなれば,これらの療法では軽快しないため入院治療を必要とする場合も往々にしてあります.
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