学会印象記
第14回日本母性衛生学会に参加して
藤沢 洋子
1
1大阪大学医学部付属助産婦学校
pp.41
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204637
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学会第1日目,10月24日,開場15分前に会場に到着してまず私が感じたことは,"女性が多い"ということである。そもそも母性衛生学会なるものが女性の保健衛生上の諸問題を学術的に検討する会だとすれば,女性が多いのも不思議ではない。
戦後「女性と何とかは強くなった」とはもういい古された言葉になっているが,本当に女性が男性から正当に評価されているであろうか。女性が妊娠し,子供を生むことが個人的にも社会的にも尊いことを本当に認識されているであろうか。私は自分の経験を通して決してそうは思わない。まだまだ女性の機能を尊重するというより,女性は弱い者という理解に終わっているようである。
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