連載 キャンパス便り
—大阪大学医学部付属助産婦学校—自由な校風に守られて
近藤 澄香
pp.57
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204580
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大都会の真中で
その昔,"日本のドナウ"とその美しさを世に誇っていたと言い伝えられている堂島川を背に,延々と200mの長さと,その歴史を誇る地上9階の建物がある。とは言っても,その雄々しき建物は「大阪大学医学部付属病院」という固有名詞がついており,我々の学校は,その建物の西の一角に存在している訳である。
さて,この学舎に学ぶ若人は,誰からもとがめられることなく,誠に自由に伸び伸びと育っている。自分の志をまっとうすべく狭き門をくぐり抜けてきた24名,将来,日本の母子保健をになうべく,若きエネルギーを所狭しとぶつけ合っている訳である。学生の多くは,九州,四国,北は青森に故郷を持つ平均年齢22歳という未婚の女子である。
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