特集 母親学級の検討
農村地域の総合病院における母親学級の一考察
阿部 せつ子
1
1公立藤田総合病院
pp.24-26
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204561
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1.はじめに
ここ数年来,妊婦検診および分娩件数の増加がみられ,外来診察のみの接触では,妊婦の分娩に対する知識の程度を把握することが困難である。特に農村地域にある当院では,都市と異った,家族構成による人間関係,および経済面の複雑さが,婦人の妊娠,分娩,産褥にまで影響するなど,妊婦指導の必要性が痛感され,また妊婦側からも強い要望があり,3年前から母親学級を開始して現在に至っている。
ここにその経過と,あわせて受講者120名を対象に,アンケートによる意識調査を実施し,若干の資料を得たので,今後の農村地区指導の参考に供し,皆様のご批判,ご指導をいただきたい。
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