特集 母親学級の検討
大津保健所における母親教室—問題点と改善について
奥村 冨久子
1
,
正岡 綾子
1
,
高岡 志げ
1
,
宮垣 光江
1
,
黒川 幸子
1
,
岡田 みさの
1
,
大庭 真佐子
1
1滋賀県大津保健所
pp.27-29
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204562
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1.はじめに
"すこやかな母,たくましい子"これは滋賀県がかかげている,母子保健推進のスローガンです。管内の出生数は人口の増加につれて必然的に増え,ここ2,3年においては,昭和45年3,105人,昭和46年3,600人,昭和47年3,526人と上昇の曲線を示しています。そんな状態の中で,妊産婦の保健に関する知識は,テレビ,雑誌,専門書,その他などで,全く氾濫の状態であります。
妊娠・分娩に対する妊婦の不安を少しでも除去し,たくましい子を立派に出産できるよう,大津保健所では昭和41年より妊婦教室を開催し,妊婦への保健指導を実施しています。経過としては,昭和41年当初は1日で全課程を終了,昼食時に妊婦食の調理実習を行ないました。昭和43年4月から昭和45年までは定期的に1コース2日(半日ずっ)で終了していました。
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