特集 沐浴を再点検する
感染防止からみた未熟児オイルバスの再検討
石川 智恵子
1
,
古川 信子
1
1国立相模原病院小児科病棟未熟児室
pp.22-25
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204534
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1.はじめに
当院未熟児室のスキンケアーは,従来通り,オイルバスにひき続き沐浴を行なう方法がとられている。オイルバスは未熟児の皮膚養護に,必要欠くことのできない手技の1つであることは,いうまでもないが,一方近年,オイルバスは往々にして皮膚を刺激し,皮膚炎を生じ,感染をきたしやすいため,必ずしもオイルバスは必要ではなく,乾燥療法からひき続き,沐浴でも良いという意見がひろがりつつある。
当院未熟児室では,従来のスキンケアーに疑問をもち,オイルバス児と,オイルバスしない児について,皮膚異常の調査をし,その結果,肉眼的にも感染とおもわれる,膿疱疹を主体とし,調査,検討したので,その結果について報告する。
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