わたしの分娩体験記
ありがたかった訪問
大村 奈美子
pp.63
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204498
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去年の8月28日朝,予定日の翌日でしたがちょうど検診日でしたので病院に行き,検診後ただちに入院するようにいわれて,そのまま入院しました。はじめての妊娠,出産で,やはり不安は感じましたが,母親学級を4週とも受講して,調乳や沐浴(人形ですが),肌着の良し悪しの見分け方やオムツの作り方など,ひととおり教わっていましたし,それに月々の検診でお医者さんから順調と言われていましたので,それが何より安心でした。
なかなか陣痛が来なくて,翌29日午前10時ごろ注射,1時間半後の11時30分にやっと陣痛が始まって,12時30分に分娩室に入室しました。それからアッという間で,午後1時8分には無事3310gの女の子が生まれました。助産婦さんからも看護婦さんからも「ずいぶん早い」と言われました。私も,10時間ぐらいは苦しむと聞いていましたので,なんだかアッケないと思いましたが,それでもやはり子どもを見せてもらった時の感激はまたひとしおです。
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