わたしの分娩体験記
安産であったのに
野田 恵
pp.62-63
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204442
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軽い気持で
日ごろから健康であったわたしは,「分娩は軽いに違いない」と思いこんでいた。母も4入の子供をラクーに産んだように話していたし,わたしもいつか「分娩などたいしたことではない」とかってに思いこんでいたのだ。
実際初産にしては軽く,入院して3時間ぐらいで生れてしまった。しかしその過程は「苦しみ」だけで,わたしはなんて甘く考えていたのだろうと後悔ばかりしていた。分娩の重大性をこのように後になって気がつくようなのんびり者だったので,よかったのかもしれない。
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