特集 双胎
双胎と妊娠中毒症
鈴木 雅洲
1
,
五十嵐 彰
1
1東北大学医学部産婦人科教室
pp.14-16
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204201
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1.はじめに
双胎妊娠の際には,単胎妊娠時にくらべて母児共に,妊娠および分娩経過を通じて多くの危険な合併症にさらされることが広く知られている。
たとえば,羊水過多症,貧血,晩期妊娠中毒症,早産,弛緩出血などが合併症としてあげられている。さらに以上のような合併症のほかに,双胎妊娠時には,胎児の回旋異常,位置異常なども発生しやすく,各種の手術操作を要する機会が多く,この面からも母児が危険にさらされる場合が多い。
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