特集 現場助産婦症例集
何人生んでもいい—無痛分娩に生きる
佐野 美那江
1
1横浜警友病院産婦人科
pp.41-44
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204049
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はじめに
思い出すと,今から18年前の昭和27年3月,私は突然,産婦人科の主任を命ぜられた。医長の尾島信夫先生(現国際聖母病院部長,慶大客員教授)にかわって,長内国臣先生が今度新しくこられることになったからである。そして,新しい陣容で産婦人科勤務がはじまった。
そのとき,長内部長の第一声は全例に無痛分娩をはじめるということであった。私たちは何もわからないままに協力を誓った。医長がとくに助産婦と,ともども行なう無痛分娩にしたいといわれたからである。
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