助産婦必読書
精神科看護の展開—患者との接点をさぐる,他—外間 邦江 外口 玉子 著
藤明 朱美
1
1九大医学部付属病院精神科
pp.62-63
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203808
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この「精神科看護の展開」の内容は次の章からなります.第Ⅰ章,患者の問題行動にどうとり組むか.第Ⅱ章,患者を看護する過程(看護婦患者関係に焦点をあてて)第Ⅲ章,精神科看護のポイント.
精神科にはたらく,わたくしたちが,毎日の看護場面で体験する問題行動を素材にして,それを「どのように考えたらよいか」「それはなぜか」を明らかにし,また「どうさばくか」ではなく,「どうとりくむか」という看護婦のあるべき姿勢に,示唆をあたえています.なかでも「看護婦は,自己の無意識におちいりやすい傾向を改めてみとめなおし,検討する必要がある」こと「看護婦は患者の行動にはすべて意味がふくまれていることを知り,どんな小さな患者の変化もとらえて,それを評価していくことが必要である」という主張は,精神科看護にたずさわるものにとって,常に,心がけていなければならないことだと思います.
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