母と子の精神衛生
精神分裂病患者と生活 その1
小坂 英世
pp.58-59
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203807
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精神分裂病患者は,4月号でもふれたように,治療によって症状が消えたあとでも,独特の生活上のクセを示すものである.
群馬大学の江熊要一助教授はこのクセを,(1)名目,世間態,評価に拘泥し敏感であり,(2)目先きの利にとらわれて,短絡行動をおこしやすく,(3)課題に直面すると,選択を放棄するか,行動の統御を喪失して混乱しやすい,と要約している.
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