わたしの一週間
家庭訪問と研究会の毎日
中重 喜代子
1
1杉並西保健所
pp.51
発行日 1968年12月1日
Published Date 1968/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203676
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○月○日(月) 勤務を終えてから,精神衛生センター分室で開かれる定例の研究会に行く.医師,ソーシャルワーカー,サイコロジスト,保健婦など,さまざまな職種が集まる.今日の事例は,入退院を何回か繰り返してきた分裂病の患者をかかえた家族である.奥さんとソーシャルワーカーとの面接場面をテープで聞く.こういった入たちのために少しでも役立ちたいと思いながら,冷え込んだ夜道を帰る,
○月○日(火) 組合の婦人部から妊娠調査がきた.「該当の方いませんか」冗談まじりに声をかけると「今のところ関係な一し」と2児の母のAさん.「残念ながら私もまだ」新婚のBさん.「うちの職場は早期発見・早期発表ですものねえ」といえば,3日遅れて大騒ぎしていたCさんに視線が集中して大笑いとなる.職業をもつ女として,精神的にも肉体的にも負担の大きい時期を,自然と皆で支え合っている.この雰囲気を大切にしていきたいと思う.
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