婦人の目
人工授精の問題点
山主 敏子
pp.56
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203645
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世の中には,欲しいとも思わない子どもができすぎて,妊娠中絶をくりかえしている女性が多いというのに,一方では欲しくても子宝に恵まれない夫婦もすくなくない.K夫人も結婚6年,もう30に手がとどくというのに,と心配になって専門医をたずねた.そして,"世間には同じ不妊の悩みを持つひとが,こうも多いのかと驚きました"と門前市をなす繁盛ぶりを語っていた.
彼女はいまAIHの人工授精をすすめられているというが,近ごろはAIHとかAIDとかいうことが,座談として語られるようになり,婦人雑誌ではその特集さえ行なっているのは,新しい傾向である.婦人生活の9月号には,"私が誕生させた350人の人工授精児"という山口哲博土のレポートがある.
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