連載
百二十年前の育児法(その1)
興梠 忠夫
1
1母子愛育会福祉部
pp.57-61
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203610
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今年は明治100年というので,方々で記念の行事が行なわれるが,これはいわば明治以来,ただ一筋に近代化の道を邁進してきた日本にとって,1つの反省の段階にきたものといってもいいのではないだろうか.しかしこれは単なる復興調に帰るということではなく,われわれの先祖が伝えてきた古いものの中に新しい価値を見出して,日本人の本当の姿をみることでなければならないと思う.
その意味で120年前の育児法がどんなものであったか,その一端をみることも,温古知新ということばがあるように,あながち意味のないことでもあるまい.
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