分娩体験記
もっと細かい心づかいを
石川 タカ子
1
1慶応病院内科
pp.42-43
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203456
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小さな母体から3,360gの大きな赤ちゃんが産まれた,とおどろかれた長女が2歳7か月,次女も7か月になりました.2人の乳幼児をかかえ,忙しい毎日.寝ぐるしい夜が続くと,子供が夜中に交互に起こすため不眠でぐったり疲れてしまいます.こんな子供たちにお遊びの相手やだっこをせがまれると,要求に応じかねつい怒ってしまうこともあります.でも,2人の笑顔が毎日の疲れを忘れさせてくれます.
月の半数以上夜勤,日勤でも朝7時から出勤という職場.ともすれば夫と1週間も顔を合わせなかったこともたびたび.もちろん日曜日の休みは月一回あれば良い方です.こんな条件のなかで最初の子は流産してしまいました.出血していたにもかかわらず,医師の診断書がなかったばかりに休めなかった.診断書が出た時にはすでに遅く,もうだめでした.
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