現代のカルテ
地方選挙とこれから
野口 肇
pp.48
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203428
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1月の総選挙が終わったと思ったら,すぐ東京都知事選をふりだしに全国いっせい地方選挙になり,4月末ですべて終わりました.まことににぎやかな時期,事前運動の期間からいうと半年以上のさわぎでした.
すでにご承知のように,総選挙では,直前にバレた政府・自民党の汚職や職権乱用があり,まんざら無痕ではないにしろ,社会,民社党,それに公明党,共産党など野党の勢力が大幅にのびるとの予想でした.ところがフタをあけると,諸野党の伸びが案外に少なく,自民党はほぼ現勢を確保しました.なかでもはじめて自分の責任で国会解散し,国民に信任を問うた佐藤首相とその一派は,とびあがるほど喜んでダルマに眼をいれました.反対に党内の反主流派はそうとう議席を失ない,シュンとしました.
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