研究
本教室における過去10年間の異常分娩に関する統計的観察
溝淵 圭子
1
,
得能 光子
1
,
松田 スミ子
1
,
中村 千恵子
1
,
山岸 タケ子
1
,
平井 美智子
1
,
渡辺 恵子
1
,
堀 信子
1
1京都大学付属助産婦学校
pp.49-56
発行日 1967年4月1日
Published Date 1967/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203384
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私たち助産婦は,分娩介助を行なう場合,母児両者の生命を助けるよう努力していかなければならない.元来分娩は,生理的現象であるが,時として異常経過を伴なったり,突如として異常をひき起こすことがあるので,分娩中は常に厳重な監視を必要とする.また,ひとたび異常がおこれば時期を失せず適切な処置が要求される.私たちは,今後の分娩介助の参考としていくために,本教室における過去10年間の異常分娩に関する統計的観察を行ない,その実態を報告する.しかし異常分娩といっても多種多様であり,すべてを取り扱かうことはあまり膨大であり,したがって今回は骨盤位,微弱陣痛,児頭骨盤不均衡(以下C.P.D.),仮死について重点的に検討した.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.