特集 精神身体医学(産科)
婦人科疾患と精神身体医学
岡村 靖
1
1九州大学医学部
pp.29-31
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203311
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婦人科領域における精神身体医学(PSM)は1920年代から注目され始め,近年その研究展開も多岐にわたってきました.心因と関連のある婦人科疾患には,出血異常(若年性出血および更年期出血),無月経,無排卵,更年期障害,付属器疼痛(偽卵管炎),骨盤痛,帯下,外陰掻痒,月経困難症,月経前緊張症および女性Impotenz(Frigidität,Dyspareunie,Vaginismus)がありますが,本稿では,感情の動揺によってもっとも鋭敏に影響を受ける月経および排卵現象について,具体的な症例をあげて,わかりやすく説明してみましょう.
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