特集 新カリキュラムと助産婦教育
「絵に書いた餅」式のあまさ
岡本 ムツコ
1
1岡山大学医学部付属助産婦学校
pp.23
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203271
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最初,このカリキュラム案が発表されたとき,看護学校の問題は単に看護学校だけのものでなく看護教育を基礎としてさらに専門の助産婦教育を行なっているわれわれにとっても,決して無関心ではすまされないものであった.
すでに多くの人が述べているように看護教育を学校教育の真の姿において行なうという方向へもってきたこと,すなわち一般教養科目の増加,時間数の組み立て方,年間授業週数についての考え方など,単なる職業教育としてでなく専門職業人となるための人間形成を行なうという主旨において成立していることは教育のあり方として当然のことながら,いざ実施の運びとなると現実では多くの問題がありなかなかむずかしいのではないか.
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