特集 業務分析を終って
助産婦業務に思う・学生の立場から
助産婦職種の確立を
冨永 昭子
1
1都立保健婦助産婦学院
pp.24-26
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203202
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はじめに
ひとりの妊婦の体内には2つの生命がある.その2つの生命の健全なる生活,健全なる発展を目標とし,2つの生命を取り扱い常に喜びをともにすることのできる尊い職業,しかし時には一度に2つの生命を失わせてしまうことや,期待され誕生すべき生命が失わねばならない大変悲しいことにも出合わねばならないこともあるが,人類が存在する限り必要とされるこの職業に,私は大きな夢と希望を抱いていました.
しかし,年々増加する施設分娩,それに伴わない人員不足,そのために抑制されている助産婦本来の仕事などを知っていくうちに,自ら目指した道ながら,前途に大きな不安を抱き始めていた私でした.
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