対症看護講座 全身症状
皮膚粘膜症状《かゆみ・しみ・そばかす》
安田 利顕
1
1関東逓信病院皮膚科
pp.30-32
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203111
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はじめに
皮膚病の看護で,もっとも注意しなければならないことは,それが直接外界に露出されており,あるいはその上にまとっている衣服などにふれていることである.しかも,それらは,すべて皮膚病の原因であったり,悪化させる誘因になっている.そのため日常の生活のなかに,再発あるいは増悪のもとがあることが少なくない.そこで皮膚病の治療には,その人の生活を知ることが必要になってくる.しかし,生活をともにしていないわれわれは,それを実行することはできない.そこで,どうしても治りがたいときは入院させる.それで案外簡単に治ることが多いのは,これを証明するものである.つまり,皮膚病の治療には親身になって,その人の世話をする心がけが大切である.
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