1ページ講座 理学療法評価のコツ・7
疼痛
鈴木 重行
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1名古屋大学医学部保健学科理学療法学専攻
pp.520
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105355
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臨床あるいは研究でわれわれ理学療法士が疼痛を評価する目的は,①その時点での疼痛の程度を客観化するため,②経時的な変化による理学療法の効果を判定するため,③疼痛の原因を探るためなどである.しかし,臨床の現場では種々の要因により,疼痛の程度を客観化することはあまりされず,疼痛が「強い」「弱い」あるいは「増強した」「軽減した」と理学療法士が判断し,カルテに記載しているのが現状であろう.疼痛をより客観的に把握するには,既存の各評価法の特徴を理解して日常的に使用することと,疼痛の病態について考える習慣を身につける必要がある.
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