わたしの分娩
不安だった20時間の陣痛
吉岡 幸子
1
1国立東京第一病院
pp.42-43
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202972
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結婚して3年もたち,満30歳をすぎた私は,年令から考えても,そろそろ子どもを生まなければ難産になるのではないかという心配もあって,子どもをうむということを真剣に考えはじめました.しかし,臨床看護婦で共働きの現状では,保育施設もなく,たとえ生れたとしてもどうして育てればいいのか自信もありませんでした.
私の周囲には,その悪条件のなかでりっぱに育てている人もおるにはいますが,大部分の人が職場をやめて行きました.ようやく仕事と家庭をこれからも続けていく決心をして子どもを生むことにし,昨年の12月9日に予定日より12日早く,帝王切開術により男児を出産したのです.
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