連載 育児相談・5
食事に関係する育児相談(Ⅱ)
高口 保明
1
1神奈川県立栄養短期大学
pp.36-40
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202971
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問題解決の一般的基準
食事上のいろいろな問題の相談においては,個々の症状,たとえば吐乳,食欲不振,やせている,不消化便,偏食など,それぞれに対応する標準的な処置や解決法はない.他の分野では必らずしも,そうでないのだから,これは残念なことであるが,どうしてもケース・バイ・ケースで指導しなければならない.症状—原因でないからで,その上同じ原因であっても,その改善治療は,そのケースの全体的なわく組の中で求めなければならないからである.
そうはいっても,多くの事例に適用できる一般的な基準というものはある.それを基礎にして専門家の知恵を働かして個々の相談指導にあたることである.
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