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躍進する中国の保健事業
pp.2-8
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202874
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解放後15年間、新中国の医学と保健事業はめざましい発展をとげた。半植民地の状態の下に、長い間中国の大多数の人民は医療の恩恵を受けなかった。全国数億の人口のうち、近代的な医学教育を受けた医師はわずか2万名で、それも都市にかたよっていた。広大な農村人口はおくれた医療の下にあった。伝染病はいたるところにはびこり、結核、トラホーム、性病は中国の3大病といわれた。揚子江流域では、住血吸虫病というひどい寄生虫病が流行していて、つねに数百万の農民の患者が苦しんでいた。
解放後政府は、人民の健康を守る仕事を国家建設の重要な任務の一つとした。まず各種疾病消滅の基礎づくりとして、疾病の媒介物撲滅にのりだし、全国的に四害退治(ねずみ、とこじらみ、はえ、蚊)衛生運動をくりひろげた。住血吸虫病についても、中間宿主のミヤイリ貝撲滅運動に広汎な農民を立ち上がらせた結果、患者の半数以上が全快した。
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