特集 会陰保護
病産院の会陰保護法
4施設の助産法の紹介
慶応式
田中 美代子
1
1慶応義塾大学医学部附属病院産科
pp.25-27
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202822
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はじめに
現在慶応病院産科で行なっている分娩介助法は産道に向かって正面から行なう正面介助法であります.これは昭和25年頃から行なっているのであって,それまでは一般に介助されているように,産婦の右側面より介助を行ない,後輩の指導にあたっては左側面より行ない,介助者は発作のたびに身体を横に傾けて会陰保護を行なっていました.
考えてみますと,側面より介助を行なうのも,正面から介助をするのも,分娩構転をもつ児の進行には変わりがないはずであり,介助の方法が違うのみであります.この介助法が合理的であるか否か,また介助者にとってどんな影響をおよぼすかの2点に問題があると思いますので,これらの中で2,3問題点となりそうな個所について専門家のご批判を仰ぎたいと思います.また介助方法を模型の骨盤と人形によって説明紹介いたしますので,ご推察下されば幸甚であります.
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