特集 勤務医
大学病院における勤務医—慶応大学病院の場合
熊谷 義也
1
1慶応大学付属病院外科
pp.34-35
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206171
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大学病院の機能
大学病院における医師の役割は大別して,4つに分けられる,主なる業務は無論「診療」であるが,他に「学生教育」と「研究」があり,これらを総合して運営させる「管理運営」がある.これに卒後の教育を加えると正確には5つの役割があると考えてよいだろう.
それでは,これらの5つの役割ごとに医師が配属されているのかと言えば,そうではない.それらの役割のどれかに重点をおいて,各人が研究,教育,診療の3つの大きな役割を重複してこなしているのが現状であり,しかもそうでなくてはならない.教育だけをして診療も研究もしないという人は,よほどの高齢者を除いては考えられないし,研究だけをしていればよいという人もいなかろう.
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