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誰にでも出来る無痛分娩—特に精神予防性無痛分娩について—その2
奥村 裕正
1
1日赤産院産婦人科部
pp.49-52
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202358
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その実際について
特に補助動作
この産痛に対しての考え方を,妊産婦によく理解,納得させて,お産の痛みに対する恐怖,不安な観念を取り除くようにする。そして妊産婦に対し,自主的,積極的にお産の正しい実態を理解させて,みずからも安らかに産み出そうとする意欲をかきたたさせ,お産の際に大脳皮質の機能を正常に保たせて,痛みに対する感覚閾を高め,かくしてお産の痛みの発生を未然に防ぐわけです.以上のような方針で分娩予定日の1カ月半程前から4〜5回に分けて講義,補助動作指導を行うわけです.補助動作はこの理論を基に実際に無痛分娩を行う際には最も大切な必要欠くべからざるものです.
第1回目は産痛に対する新しい解釈,補助動作の教育を行うわけです.補助動作としてはまず腹式深呼吸です.
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