トピック
新生児訪問指導と3歳児検診の実施について
浅野 一雄
1
1厚生省児童局母子衛生課
pp.52-53
発行日 1961年4月1日
Published Date 1961/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202112
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新生児訪問指導と3歳児一斉検診の費用が,昭和36年度の国の予算に新規事業としてもり込まれたことはわれわれ母子衛生関係者として全く喜ばしい次第である.いずれも読んで字の通りで,今更これらの事業の内容について解説するほどのことはないと思うが,従来の乳児訪問指導の中でなぜ新生児訪問指導がとりあげられていないのか,未熟児の訪問指導があつて,なぜ一般新生児の訪問指導がないのか,幼児の保健指導がなぜ行われないのかということなど,乳幼児衛生のいくつかの問題点を考えてみるとき,今度これら二つの事業の予算化が実現したことは意義深いといわざるを得ない.これで新生児期の訪問指導から乳児期の保健指導,さらに3歳児の一斉検診へとつながる一連の乳幼児保健対策が確立したことになり,さらに今後,3歳から就学前にいたる各年齢の幼児についても保健指導を強化していくという足がかりが出来たともいえるであろう.
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