日本列島
アンケート方式による3歳児健康診査の実施にふみきる—宮城県
土屋 真
pp.324
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205012
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昭和36年から行なわれている3歳児健康診査での当県使用の診査票は,詳細な一方保健婦らによる問診や積み木を用いる等の諸検査に時間がかかりすぎました.また,複雑なため多忙な検診時の短い時間に診査票のすべてに医師が目を通す暇がなく,異常が見落されるおそれもあったのです.
私どもの県でも小児科医,精神科医,保健所長,保健婦らを含めたプロジェクトチームにより,健診方法,診査票,事後指導方法等の検討がくりかえされました.しかしすでに厚生科学研究のスクリーニング方法に関する貴重な研究報告があり,問題がなかったというアンケート方式実施の成績があります.また当県でも県小児科医会の石川淳一先生らが,県内各地でこの方法によるアンケート方式の健診の実績を残されてきました.これらを基礎にして検討した結果,チームの結論は自ずからきまり,宮城県も50年4月から全県実施となったのです.
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