研究
二卵性双胎未熟児保育の1例
飯野 ヒロ子
1
1荒川産院
pp.28-30
発行日 1959年8月1日
Published Date 1959/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201732
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まえがき
双胎の妊娠,分娩はわれわれが外来及び分娩室に於て時々遭遇するところでありまして,双胎分娩の頻度は,入院分娩者に於ては全分娩数の1.05%に相当しているといわれています.これは双胎が異常として入院分娩することが多いので,日本の統計によれば0.72%前後であろうといわれています.
双胎には一卵性双胎と二卵性双胎とありまして一卵性双胎は同一卵より発生するもので,全分娩数の0.3%〜0.4%で児は必ず同性であり,二卵性双胎は2つの卵より発生するもので半分は同性であり,半分は異性である.二卵性双胎は全分娩数の0.27%とみられる.双胎分娩は予定日より早く分娩することが多く,私はここに9カ月(33週5日)の二卵性双胎生下時体重第Ⅰ児1670g,第Ⅱ児800gの男児を2カ月哺育の症例を発表したいと思います.
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