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都会と田舍2—≪狹骨盤について≫
斎藤 正実
1
1町立宇和病院産婦人科
pp.36-37
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201534
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或る男の回想
「ウサ子よ,僕はかなしゆうて,かなしゆうてたまらんけん,あたまが変になつてしもうたけん,気がおちつくまで遠い所へ,いてしまいたい.僕のいない間は心配せんで家におつちくれや.気がおちついたらきつと帰つちくるけんな.カメ吉より」
「兄さまへ.また,こどもが死によりまいた.ウサ子と一緒にいると,気がちごうてしまいそうやけん.遠い所へいてしまいます.はたらいて金もうけて来ますけん,ウサ子は上のいえへあずけてやんなさい.
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