研究
産科の基礎看護
福田 ふさ子
1
1都立築地産院
pp.8-13
発行日 1958年8月1日
Published Date 1958/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201514
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産科に於ける看護は助産婦としての活動が出来又看護婦としても立派な看護が出来なければならないという特殊性があります.故に医学的な基礎知識は申すまでもなく,産科学看護学助産学を充分に学び看護にあたつては,肉体的精神的社会的福祉という大きな人類への奉仕精神を以てなし,助産にあたつては適切な保健指導及び異常の早期発見に努め母子の生命の安全をはからなければならぬ責任があります.ふさふさと垂れるひとにぎりの稲のみのり,それは何カ月という長い月日の農夫の労苦の結晶であるように,新らしい生命の誕生にあたつて立派な赤ちやんを無事に出産させるには,妊娠中の母親の教育,保健指導は非常に大切なものであります.私達が日常勤務しているその内容を此処に集約して発表させて戴き皆様方の御批判を受けたいと思います.
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