講座
新生児奇形と治療について—特にその治療時期
伊藤 邦彦
1
1東京医科歯科大学
pp.15-21
発行日 1958年8月1日
Published Date 1958/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201516
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はじめに
新生児の奇形は,そのまま放置しておけば,所謂不具者とか肢体不自由児になる運命をもつている.このような奇形児について考えてみる場合,先ずはじめに,奇形児とか不具者とかは今までどのように扱われて来たか,そして現在ではどうなつているか,あらかじめ,この社会的関心の推移を眺めてみたい.次には,これら先天性疾患がどんな起り方をするかについて簡単にふれてみる.そして最後に,これらの疾患の各症例について,特にその治療時期を注意しながら,述べてゆきたいと思う.
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