講座
諸国及び日本の妊産婦死亡・2
瀬木 三雄
1
1東北大学
pp.40-44
発行日 1958年4月1日
Published Date 1958/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201457
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7.妊娠中毒症による死亡の比較
昭和30年妊娠中毒症による我国の死亡は1,124名(除胎盤早期剥離)を数え,妊産婦死亡の36%に上り,その最重要原因をなすものである.
1953〜55年における妊娠中毒症訂正死亡率はセイロン122.0が最高にして,第2位は68.9の日本である.以下米国有色51.2,ザールランド45.4,西ベルリン41.3,イタリー37.5,チリー34.9,コロンビア31.9,西ドイツ30.4等の諸域がこれにつづいている.低率国としては,コスタリカ9.1,オランダ10.6,米白人10.7,サルバドル10.8,デンマーク11.3,フランス12.0,エジプト12.6,イスラエル13.3などがあげられる.これら低率諸国の妊娠中毒症死亡率は我国の5分の1以下にすぎない.
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