講座
子宮内胎児啼泣について
竹内 繁喜
1
1都立築地産院
pp.58-61
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201253
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Ⅰ.まえがき
一般には胎児は出産後始めて産声(うぶごえ)をあげるものと考えられています.処が一月下旬東京の新聞紙上に,胎児が生れない前,即ち子宮内で啼いた例が英国にあつたと報告され,これが目についた読者もあることと思いますので,この際少しこれについて解説を加えて見ることにします.
尚,子宮内胎児啼泣とは私が仮に名付けた名称で,原語ではワギツス・ウテリーヌスと言つていますが,まだ日本で発表されていないようですし,日本語の訳名もないので,此処ではこの名称で使用させて頂きます.
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