特集 出血
血液の凝固作用と止血の学理
松岡 松三
1
1信州大
pp.56-61
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201057
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血液は生体が生命を保つて行くに必要な多くの機能をもつているので,出血が起つて一度に多量の血液が失われると,生命の危険を来す事になる.そこで止血作用が行われる.その止血作用に非常に大切なものとして血液は一度血管の外に出ると極めて短い時間で凝固し,あとから出血の起つて来ることを防いでいる.しかし,止血作用は血液の凝固だけで行われるのではなく,そのほかにいろいろの機構がこれに関係しているのであるが,先ず血液の凝固はどのようにして行われるかについて説明し,ついで止血作用について述べることにする.
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