特集 産婦人科における凝固線溶系異常
Aprotininの凝固線溶系に及ぼす作用とその臨床
松岡 松三
1
Matsuzo Matsuoka
1
1新潟大学医学部第1内科教室
pp.609-613
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205652
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Aprotininとは最近使用されるようになった学術用語であって薬品としてはtrasylolとrepulsonとがある。このAprotininは,1963年に急性膵炎の治療薬として登場したのであるがDuckert,Beckらが線溶阻止作用のあることを発見し,1966年Astrupが凝血阻止作用のあることを発見した。
私は,1967年からこの薬物について研究しているので,ここでは,この薬物の凝固,線溶系に及ぼす作用と,臨床的にはいかなる疾患に有効であるかを述べてみたい。
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