講座
助産婦さんと衞生教育
宮坂 忠夫
1
1厚生
pp.18-22
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201017
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公衆衛生の仕事に従事している人は,誰でも衛生教育者でなければならないと云われています.いゝかえますと,衛生教育は,公衆衛生の仕事をしている人,みんなの仕事だというわけです.
ところで,これは二つの意味があります.ひとつはふだんの自分の仕事をできるだけ衛生教育的に行えということであつて,助産婦さんの仕事の例でいゝますと,妊婦に対する指導や相談を通りいつぺんにするのではなくて,相手が困つているだろうと思うことなどを積極的にきき,よく教えてあげなさいというわけです.もうひとつは,例えば婦人会などに頼まれて座談会に出かけて行き,妊産婦の衛生といつたテーマの話をするとか,母親学級をひらく,というように文字通り衛生教育をすることです.
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