社会,動向
鉄と竹のカーテンの彼方
長谷川 泉
pp.66-67
発行日 1955年8月1日
Published Date 1955/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200906
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50日間にわたつた視察を終つて訪ソ訪中学術視察団が帰京したので,従来鉄のカーテンや竹のカーテンの彼方にもうろうとしていた謎の国の実体が少しはあきらかになつたようである.
この学術視察団は学術会議会長茅誠司博土を団長とし,学会各部門を網羅する15名で構成された.医学部門からは東大伝研長谷川秀治所長と,東北大武藤完雄教授が参加している.長谷川伝研所長はパリへまわつたので,この稿を執筆している現在まだ帰京していないが,大多数の学者の帰京の印象に語られる内容は,とにかく非常に親切なもてなしを受け,社会主義が好きか嫌いかは別として,その道徳的真面目さは学ばなければならないという点が強く印象づけられた.
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