医学の話題
月経前期症候群
杉 靖三郎
1
1東京教育大学生理学
pp.38-39
発行日 1954年7月1日
Published Date 1954/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200645
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月経の始まる前,多くは10〜14日ごろに精神緊張,抑欝,頭痛,乳房と下腹部の腫脹と疼痛,顔や手足のむくみ,食欲亢進などがおこり,この症候は,月経開始とともに消退してゆくことがある.このような症候群を,月経前症候群とよぶ.
これはすでに1931年にフランク(Frank)によつて報告され,はじめ"月経前緊張症"と名づけられたものだが,以来,多くの報告がなされて,その本態と治療とがようやく明らかになつて,かならずしも緊張を伴うものでないので"月経前症候群"り命名された.
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