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賑つた神戸の産婦人科学会—呼びものは展示会と「産婦人科選書」
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pp.48-49
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200628
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本年の産婦人科学会は神戸医大を会場として4月3,4,5の3日間行われた.学会長は同大学の産婦人科学教授の村上淸博士である.産婦人科学会の会員は,学会の中でも多い方で8千人と称されている.神戸に集まつた産婦人科医の数は約2千名といつたところであつたろうか.とにかく有名な産婦人科医は皆神戸に集まつたわけであるから,この期間に地方で産婦人科関係の病気になつたら困るというわけだ.
学会の宿題報告は奈良医大教授の足高善雄博士の「尿反応による妊娠異常(切迫流産)の予知とその治療に関する研究」及び九大教授木原行男博士の「産婦人科領域に於ける血液型不適合の問題」が行われ,学会を益するところ多大であつた.木原教授の報告は最近話題を投げているRH因子の問題にふれているだけに,助産婦さんにとつても関心が深いテーマであつたといえる.足高教授の報告についてもこのことは言えることである.
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