講座
新生兒仮死とその近縁問題
外川 清彦
1
1東京警察病院
pp.15-17
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200558
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まえがき
新生兒假死は治療の学問であつて蘇生術に関する事柄を中心として,諸氏の多数の発表があります.本誌でも2卷6号(昭和27年12月)に「新生兒假死の手当」と題して故篠原先生の論文が記載されていますが,氏の日頃の御うんちくの程がうかがえる立派なもので,皆樣の参考になつた処も多かつた事と思います.從つて私にはこれに附加して述べるような材料も資格もありませんが,新生兒假死という臨床上の大問題は,反復考究して要点を改めて頭に入れておくのも,又一介の臨床上の見解も複雜な現象を観察する上の役に立てば許されるように考えますので,あえて首題をつらねさせて頂き諸姉の御判読を得たいと思います.
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