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助産婦の良心
中園 浪子
1
1大分県支部
pp.50-52
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200489
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助産婦は大きく飛躍すべき時ではないか.助産婦はどんな方向に頭をむけるかが問題である.数よりも,その質が今後の助産婦のあり方を決定する.しかも現在の助産婦には量的にある程度まとめ得る可能性があるとしても,質に於いてこれを結集して一つの力として表現する努力がなされているといい得るであろうか.世の人はいう."助産婦は時代遅れだ"と.こうした批判を耳にしては強く否定したくなるが助産婦全体を見渡した時あるていど肯定を餘儀なくされる面もあるのではあるまいか.それは動きを伴わないからでもあるかと考えられる.
こうした現実の姿のありのままを見つめて,これに対処する勇気を助産婦は持合せないのかといいたくなる.女性特有の依存心から最も早く脱却し得るのは助産婦グループではないかと思う.
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