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弛緩出血の処置
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.24-29
発行日 1953年6月1日
Published Date 1953/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200364
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1.豫防ということ
安産の歓びも束の間,忽ちに大騒ぎとなり,時には悲しみの場と変つてしまうものに弛緩出血があります。お産も漸く済んだ,新藤兒も無事であつたと安心する介助者の一寸した心の隙にくることが多いだけに,私達にとつては油断のならないものです。
出血の量がたとえ生命を脅かす程ではなくても,貧血が強くなれば産後の回復がおくれもするし,又それがきつかけとなつて余病が併発しては母兒だけではなく,一家全体の不幸ということにもなります。
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