特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 栄養、排泄など 生後1ヵ月頃 生後1ヵ月で黄疸が続いていますが?
宮沢 篤生
1
1昭和大学 医学部小児科学講座
キーワード:
黄疸
,
光線療法
,
鑑別診断
,
病歴聴取
,
母乳栄養
Keyword:
Breast Feeding
,
Diagnosis, Differential
,
Jaundice
,
Phototherapy
,
Medical History Taking
pp.602-604
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088483
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<回答のポイント>1)生後2週間を超える黄疸は遷延性黄疸とよばれ、原因検索が必要である。2)健康な母乳栄養児では「母乳性黄疸」の頻度が最も高いが、母乳栄養児にみられる黄疸すべてを「母乳性黄疸」と決めつけることはできない。3)母乳性黄疸の予後は良好であり、母乳を制限する必要はないが、黄疸の程度によっては光線療法が必要になることがある。4)クリーム色の白色便や直接ビリルビンの高値を認める場合には胆道閉鎖症を念頭に精査が必要である。
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