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社会と助産婦
木下 正一
pp.5-7
発行日 1952年6月1日
Published Date 1952/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200117
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太陽の光線や,大気中の空気などのように,私どもの生活に缺くことのできない大切なものを,とかく,私たちは意識せずに暮している。——と言つて,それを意識しないのが惡いという訳ではない。そんなものを,毎時毎分ハッキリと意識しなければ暮していけないのだつたら,私たちは,ほかのことを,何も出来なくなつてしまうかもしれない。
ところで,社会というものも,また私どもの生活とは切つても切れない深い関係のあるもので,私どもは,社会をはなれて,私どもの生命を営むことができないのである。
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