医學の話題
妊娠時のホルモンの働き
pp.50-51
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200089
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女性ホルモンが月經と關係のあることは,御承知でしよう。卵巣から排卵がおこつて,その排卵されたあとにできる卵胞から卵胞ホルモンが出て,これによつて月脛がひきおこされるのです。荻野博士によると,排卵がおこつてから月經がおこるまでは,月經の周期の長い短いに關係なく,12日から16日であるというのです。
ところが受精すると,受精卵からある種のホルモンが出て,それが腦下垂體に働くのです。そして腦下垂體から黄體形成ホルモンの分泌が増加して,卵巣に黄體をつくり,主としてそのホルモン作用によつて,子宮壁を肥厚させて流産を防止します。
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